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固体発光分光分析の原理

固体発光分光分析(カントバック)の原理

固体発光分光分析装置の基礎原理

固体発光分光分析装置 (OES; Optical Emission Spectrometer) とは、試料を励起し、発光スペクトルを観察することで定性・定量分析を行う手法で、カントバックやスパーク放電発光分光分析とも呼ばれます。

金属表面と電極間に外部から試料にエネルギーを加えると、試料に含まれる元素の電子は高いエネルギー準位の軌道に移り、一時的に不安定な励起状態になりますが、高いエネルギー準位に留まることはできないため、電子はすぐに元の軌道に戻り安定な基底状態になります。

この過程でスペクトル線(元素固有の光)を放出する特性を活用。輝線スペクトルの強さは試料中のその元素の含有率によって決まるので、分光して取り出した元素ごとの輝線スペクトルの有無と強さを検出器(光電子増倍管)にて測定することで、それらの元素の定性・定量分析を行うことができます。

固体発光分光分析装置の構成

■ 試料励起
試料と電極間に放電プラズマによって蒸発気化励起させます。 
■ 分光
試料励起部で放出されたスペクトル線を、回折格子を用いて分光します。
■ 検出
光信号(分離したスペクトル線の位置と強度)を電気信号に変換します。
■ データ処理
変換された電気信号を読み込み、濃度算出等を行います。

製品情報

ARL iSpark Plus OES

• 迅速な分析(従来比15%アップ) 
・メンテナンス性の向上(従来比30%のメンテナンス間隔延長)
 • 独自のPMT光学系 • 画期的なデジタル制御された発光装置
 • 革新的なスパークスタンド設計
  ‒ メンテナンス性の向上
  ‒ ほぼ全ての元素の安定性を向上
  ‒ メモリー効果の極少
 • PMTシグナルの高度な取得技術とアルゴリズム処理
 • 散乱性スパークの強度データを除去するアルゴリズムを持つシングル
・スパーク・データ収集機能によるPMTの精度を向上
 • 非金属介在物の最先端OES分析
 • アルゴンガス節約モードによる高性能なアルゴンガス管理

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